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モダンに甦るビンテージの味わい、重厚かつ耽美な世界観

古素材をデザインに取り入れ、ヨーロッパのエレガンスの中に凛とした強さを感じさせる「golem」は、パリを拠点に創作活動するデザイナー前濱進作の実験的でアーティスティックな感性により生み出されている。パリの蚤の市で見つけたビンテージ生地やパーツを積極的に取り入れ、何百年も前から時を超えてできた傷や汚れといった風合いを活かし、ほどよいエレガントさとセクシーさを感じさせる服を作る。素材には、シルクなどの天然繊維を取り入れ、極上の肌触りで着る人を優しく包み込む。美しいフォルムはもちろん、ステッチや染めなど、人の手の温もりが伝わる絶妙な感覚で作られるアイテムは、国内外の多くのファッショニスタに愛されている。
「golem」とは、ヘブライ語で“不形成”“胎児”の意味。着続けることで色あせ、劣化していくことをひとつの成長と捉える前濱のデザインは、深みと味わいを増しながら、日々進化する。

 

はかなげで気品があふれる、ハンドメイドのウエディングドレス

ヨーロッパのビンテージレースやシルクなどの天然素材を使用し、ハンドメイドで一点一点丁寧に作り上げるウエディングドレスのライン「emeth」。ヘブライ語で“真理”“命を吹き込む”といった意味をもち、時代を超えて人々の幸せの記憶が込められたアンティーク素材を使うことで、命を宿した世界にひとつのドレスを制作することをコンセプトにしている。
現代の技術でも制作が難しいといわれるビンテージならではの繊細で温かみを感じさせるレースは高貴な美しさをたたえ、ウエストを強調したエレガントなフォルムを優しく彩る。シルクサテンをベースに、レザーやファー、ビンテージのガラスパールなども取り入れ、フェザーのヘッドドレスにはアンティークのフォックスの骨をあしらうなど、意外性に満ちた創造力で甘くなり過ぎないテイストのドレスを完成させている。一針一針に込められた想いから新たな息吹を吹き込まれたドレスが、ブライズに永遠の幸せを運んでくれる。

 

 

INTERVIEW-BUTTON

理想は一針一針に想いを込めて洋服を作ること、命を感じさせる服が着る人の琴線に触れる

パリ留学中に発表した卒業コレクションがきっかけでブランドをスタートすることになった前濱。「セールスエージェントの目に留まり、ブランド展開のオファーがありました。突然だったので、ファーストコレクションはブランド名も決めず発表しましたね」。拠点はパリ。この街の魅力について「何百年も昔のものが残り続けていること」と説明する。

「日本の文化は常に新しいものを作り上げる風潮にありますが、フランスは古いものや伝統を残し、守り続ける保守的な文化があります。古くから残るもの、街並みから漂う空気感から無意識に感じる何かがありインスピレーションが湧きます」。ビンテージアイテムの取り入れ方が特徴的で素材は蚤の市で見つけてくるという。「貝や水牛ボタン、レースやビンテージ素材、ファーや革のリアル素材を用い、天然繊維素材や肌触りのいい生地を選んでいます。ビンテージには人工的では決して表現できない退廃的な質感があり、その物が生まれてから僕と出会うまでの経緯を想像すると感慨深さを感じます」。

「golem」で独自の世界観を築いた前濱。新たにブライダルラインを始めたことについて「物作りの原点に戻りたかった。もともと『golem』 の商品もすべてハンドメイドで作っていましたが、徐々に量産できるアイテムを増やしました。ビジネスとして仕方ないことですが、そこに物足りなさとジレンマを感じていました。誰かのために一針一針想いを込めて洋服を作ることが僕の理想ですから」。命を吹き込む物作りに意欲的な前濱の今後の展望は「洋服だけでなく、プロダクトやジュエリー、ブライダルの分野でもプロデュースしていきたいです。ショップ+ショールーム+ギャラリーが融合した自分の世界観が出せる空間を作りたいと思っています」

 

 

Focus On Designer

Question.1 お気に入りの映画

「バリー・リンドン」
(監督/スタンリー・キューブリック)

Question.2 お気に入りの場所

生まれ故郷の沖縄。すべてをリセットできる場所です。

Question.3 リスペクトしている人物

ココ・シャネル。彼女の生き様。

Question.4 大切にしているコト、モノ

パリに来て初めて買ったアンティークの懐中時計。

Question.5 デザイナーを目指す若者へのメッセージ

ジャンルを問わず経験を重ね「感動」してほしいです。人は経験し、比較することで成長していくものだと思います。何もないところからアイディアは生まれません。

 

DesignerShinsaku Maehama
Brandgolem/emeth (ゴレム/エメス)
WEBgolem-emeth.com
e-mailcontact@golem-emeth.com
TEL
Desginer Profile

Designer profile

前濱進作

 2002年に文化服装学院アパレルデザイン科を卒業した後、パリへ留学。高田賢三のもとで研修し、2004年に「golem」をスタート。オフスケジュールにてパリコレに参加。2012年、ブライダルライン「emeth」を開始する。

 


 

 

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